符号・略号は電報の弱点を補うために生まれ、電報と切っても切れない関係を持つようになった。すでに明治十二年(一八七九)改定の「大日本政府電信取扱規則」の中で政府は至急電報、書留電報、追尾電報などの特殊取扱の規定をもうけ、それぞれに「ウナ」「ムナ」「チラ」などの略符号を割り当てて公示しているが、これらは明治三十三年(一九〇〇)の「電報規則」にも一部改正のうえ踏襲され一般にひろく普及した。特に至急電報の「ウナ」は市民の生活にすっかりと使い古して真っ黒になっていた。通信手が座右に置いて、略号表と首っ引きでモールス符号のキイを叩くとみえ、ページの左下の指でめくる部分が擦り切れていた。驚いたことにそれは100ページを超えており、イロ八四十八文字を二字ずつ組み合わせた略号がぎっしり詰まっていた。したがって略号は全部で優に1000組はあるであろう。電信の部だけでも「受付伝送配達ノ類」「電報文ノ類」「指定ノ類」「着局違ノ類」「保管ノ類」「料金過不足ノ類」「線路全通不通試験ノ類」「局内心得ノ類」「尋問改正及停止ノ類」の九項目に分類され、そのほかに「電信建築及電話交換ノ部」「郵便為替貯金ノ部」「庶務出納ノ部」「名称ノ部」があって、電報局同士、あるいは電報局と郵便局間の業務上のやりとりはほとんどすべて略号で済むようになっている。
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ALSOK電報
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