「私が大学の受験勉強をしていたころを振り返っても、ほんとうに惜しい時間を浪費したものだと思う。英語の受験に備えて、ありとあらゆる読解問題を解いていく。文章によってはわからない単語が半分以上もあり、その意味を書き足して紙をまっ黒にしながら、徹夜で頭に詰め込む。だけど、そんな“思い”で覚えた単語のほとんどは受験がすむと忘れてしまったし、いまでは、そのとき覚えた単語の四分の一も使っていないのに、英語の達人とまで呼ばれるんだ。バカバカしいと思わないかい?」「英語の凡人には、もっとバカバカしい話ですよ」「どうしてそんな愚かなやり方をいまでも続けているのか、不思議だよ。さらに嘆かわしいのは、そんな方法が植民地時代に与えられたものだということだ。その当時のことをモデルにした小説には、英語の辞書を1ページ覚えると、それを破りとって食べてしまうというエピソードが出てくる。実際、私の学生時代にも、そういうのがいたよ。それを英語習得のいい方法だと考えていたのなら、韓国のむかしの文教部から現在の教育部にいたるまで、外国語担当の役人などというのは、むかしもいまも、じつに度しがたい人間といわなくちゃならない」
【おすすめ】
http://www.fukusi.org/