カメラマンとはこれまでも多くの国を一緒に歩いてきた。中国から陸路で中央アジアを横切ってトルコをめざしたときもカメラマンとのふたり旅だった。このルートはトルクメニスタンを通らなければならなかったが、当時、その手前の国で、トルクメニスタンのビザをとることができる国はウズベキスタンしかなかった。しかしなにかの事情で、その大使館は閉鎖されていて、僕とカメラマンはビザがないままトルクメニスタンに入るしかなかった。
[参考情報]
アパホテル<東京潮見駅前> - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad363781/
八ヶ岳高原ロッジ - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad349592/
中野サンプラザ - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad395806/
当然、国境警察に捕まり、そのまま警察官の家に軟禁されてしまった。その警察官は賄賂狙いで、僕らは彼に高額のビザ代を払って解放されたのだが、カメラマンにしても、僕と旅をともにしたためにそんな体験をしてしまうと、やはり国境の前では気持ちを落ち着かせたくなるようだった。カメラマンは一流のカメラマンだが、ありかたいことは、僕と一緒に旅の意識を共有してくれることだった。前回、アカウラからインドに向かう力車に揺られた後、彼はぽつりとこんなことをいうのだった。「バングラデシュって水と土と人で埋まってるんですよね」視線はカメラマンのそれというより、旅人だった。仕事とはいえ、一緒に旅をしてくれるカメラマンは僕にはありかたかった。